皆さんこんにちは!
エース株式会社の島袋です。
- ランニングコストは消耗品・保守・修理・電気代などの合計
- いちばん差が出やすいのは、施術のたびにかかる消耗品・美容液
- 「1回あたりのランニングコスト」は簡単な計算で出せる
- 補助金の対象は導入時の費用だけ。導入後の費用は自己負担で計画する
補助金の準備書類チェックリスト
「美容機器の選び方編」の5本目です。
前回は、業務用美容機器の価格相場と導入費用を見てきました。
今回は、導入したあとにかかり続ける費用のお話です。


ミホさん
でも、導入したあとに
毎月いくらかかるのかが不安で…。

島袋
今日は、導入後にかかる費用の内訳と、
1回あたりの計算方法を整理しましょう。
業務用美容機器は、買って終わりではありません。
施術のたびに使う消耗品や、点検・修理などの費用が、
導入した日からずっとかかり続けます。
この記事では、業務用美容機器のランニングコストの内訳・計算方法・抑え方を、
エステサロンオーナー様向けにまとめました。
導入前に確認したいチェックリストも載せています。
業務用美容機器のランニングコストとは?何にお金がかかる?
業務用美容機器のランニングコストとは、導入した後に機器を使い続けるためにかかる費用のことです。主に消耗品・美容液、保守・点検、修理、電気代、研修などの合計を指します。
導入時に1回だけ払う本体価格や設置費とは分けて考えます。
ランニングコストは、毎回・毎月・毎年と、
機器を使う限り続く費用だからです。

| 費用の項目 | 主な中身 | かかり方 |
|---|---|---|
| 消耗品・美容液 | 美容液・ジェル・交換部品・カートリッジなど | 施術のたびに(回数に比例) |
| 保守・点検 | 定期点検・保守契約・延長保証 | 年ごと・契約ごと |
| 修理・部品交換 | 保証期間後の修理、消耗した部品の交換 | 必要になったとき |
| 電気代 | 機器の使用電力 | 使った時間に比例 |
| 研修・講習会 | 新人スタッフの研修、技術の見直し | 人の入れ替わりや講習会の参加時 |
| 衛生用品 | タオル・リネン・シート・消毒用品 | 施術のたびに |
※一般的な項目の例です。中身と金額は製品・契約によって異なります。
ポイントは、費用の「かかり方」が項目ごとに違うことです。
消耗品のように施術の回数に比例して増える費用と、
保守契約のように回数に関係なくかかる費用があります。
この2つを分けて考えると、「月に何回施術すると、1回あたりいくらかかるか」が見えてきます。
業務用美容機器の消耗品には何がある?費用の目安は?
業務用美容機器の消耗品は、美容液・ジェル、肌に当てる部分の交換部品、衛生用品の3つに分けられます。費用の差がいちばん出やすいのは、施術のたびに使う美容液・ジェルです。

| 消耗品の種類 | 例 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 美容液・ジェル | 施術に使う美容液、すべりをよくするジェル | 1回の使用量と単価、メーカー指定品か |
| 交換部品 | カートリッジ、チップ、ランプなど(機器による) | 交換の目安(回数・期間)と価格 |
| 衛生用品 | タオル、ペーパーシート、消毒用品 | 1回に使う枚数・量 |
※消耗品の種類は機器の方式によって変わります。交換部品がない機器もあります。
とくに見落としやすいのが、美容液やジェルの「1回の使用量」です。
1本の価格が同じでも、1回に使う量が多ければ、
施術1回あたりの費用は高くなります。
交換部品がある機器は、「何回使ったら交換か」も大切です。
カタログでは本体価格に目が行きがちですが、
見積もりの段階で消耗品の単価と交換の目安を、書面でもらっておくと安心です。

ミホさん
スタッフごとに違っているかも…。
そこも費用に影響するんですね。
業務用美容機器の保守・修理・電気代はどう考える?
保守・修理は「保証期間中は何が無料で、期間後はいくらか」、電気代は「消費電力×使用時間×電気料金の単価」で考えます。たとえば消費電力100Wの機器なら、60分使っても約3円です。

保守・点検と修理
保守・点検の費用は、保守契約や延長保証として、
年ごとに決まった金額を払う形が一般的です。
保証期間が終わった後の修理は、そのつど費用がかかります。
修理で気をつけたいのは、費用だけではありません。
修理に出している間はその機器を使ったメニューが提供できず、
予約をお断りすることになれば、それも見えないコストになります。
電気代
電気代は「消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金の単価」で計算できます。
たとえば消費電力100Wの機器を60分使うと、
0.1kW × 1時間 × 31円 = 約3円です。
※単価31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価(2022年7月改定)。実際の単価はサロンの電気料金プランによって変わります。消費電力は機器の仕様書でご確認ください。
研修・講習会
スタッフが入れ替わったときの研修や、技術の見直しの講習会に、
費用がかかる場合があります。
導入時の研修だけでなく、導入後の研修が有料か無料かも確認しておきましょう。
1回の施術あたりのランニングコストはどう計算する?
1回あたりのランニングコストは、「1回に使う消耗品代」+「月の固定費 ÷ 月の施術回数」+「1回の電気代」で計算できます。この数字が分かると、施術料金や利益の目安が立てやすくなります。

| 計算の項目 | 計算のしかた | 例 |
|---|---|---|
| ① 1回に使う消耗品代 | 美容液・ジェル・衛生用品などの1回分 | 1,200円 |
| ② 月の固定費の1回分 | 保守・点検の積み立てなど ÷ 月の施術回数 | 10,000円 ÷ 40回 = 250円 |
| ③ 1回の電気代 | 消費電力 × 使用時間 × 単価 | 0.1kW × 1時間 × 31円 = 約3円 |
| 合計 | ① + ② + ③ | 約1,453円 |
※説明用の数字です。実際の金額は製品・契約・電気料金プランによって変わります。
この例で施術単価が8,000円なら、
8,000円 − 約1,453円 = 約6,500円が、人件費や家賃などに回せる金額です。
ここで大事なのは、②の固定費は施術回数が少ないほど1回あたりが高くなることです。
同じ10,000円でも、月10回なら1回1,000円、月40回なら250円です。
導入前に「月に何回施術できそうか」を考えておくと、数字が現実に近づきます。
導入時の費用と合わせて「何か月で回収できるか」を考える方法は、
シリーズの7本目「業務用美容機器の投資は何ヶ月で回収できる?エステサロンの料金設定から逆算する方法」でお伝えします。

ミホさん
料金をいくらにすればいいかも
見えてきそうです!
業務用美容機器のランニングコストを抑えるには?5つのコツ
ランニングコストを抑えるコツは、導入前に1回あたりの原価を出すこと、消耗品の使用量を手順で決めること、保証の範囲を確認すること、日々のお手入れ、料金への反映の5つです。

- 導入前に「1回あたりの原価」を出す:消耗品の単価と1回の使用量を見積もりの段階で確認する
- 消耗品の使用量を施術手順で決める:スタッフごとの使いすぎやばらつきを防ぐ
- 保証・保守の範囲を確認する:保証の期間、期間後の修理費の目安、修理中に代わりの機器を借りられるか
- 日々のお手入れと点検を習慣にする:取扱説明書どおりの清掃・保管で、故障と休止期間をおさえる
- 料金に原価を反映する:施術単価は「原価+人件費などの経費+利益」で決める

導入前に確認しておきたいことを、チェックリストにまとめました。
見積もりや無料デモのときに、そのまま質問に使ってください。
□ メーカー指定の消耗品があるか、他の美容液も使えるか
□ 交換部品の有無と、交換の目安(回数・期間)・価格
□ 保証の期間と、保証期間後の修理費の目安
□ 保守契約・延長保証の有無と年間の費用
□ 修理中に代わりの機器を借りられるか
□ 機器の消費電力
□ 導入後の研修・講習会が有料か無料か

島袋
「1回の施術でどの美容液をどれくらい使うか」
まで見せてもらうのがおすすめです。
ランニングコストは補助金や経費の対象になる?
中小企業省力化投資補助金(省力化投資補助金)の補助対象は、製品本体価格と導入経費(設置・運搬など)です。導入後の消耗品や保守費用は対象に含まれないため、自己負担で計画しておく必要があります。
| 費用 | 省力化投資補助金(カタログ注文型) | 税金上の扱いの目安 |
|---|---|---|
| 製品本体価格 | 対象(補助率1/2以下) | 資産として減価償却が基本 |
| 導入経費(設置・運搬・動作確認など) | 対象(製品本体価格の2割まで) | 取得価額に含めるのが基本 |
| 試運転に伴う光熱費など | 対象外と明記 | その年の経費 |
| 導入後の消耗品・美容液 | 補助の対象経費に含まれない | 使用期間1年未満・10万円未満ならその年の経費 |
| 導入後の保守・修理・電気代 | 補助の対象経費に含まれない | その年の経費(内容による) |
※中小企業省力化投資補助事業(カタログ注文型)公募要領(2026年3月19日改訂)、国税庁タックスアンサーNo.5403(2026年4月1日現在の法令等)より。2026年10月時点。税金の扱いは個別の状況で変わるため、顧問の税理士にご確認ください。
補助金を使うと導入時の負担は軽くなりますが、
導入後の費用は補助されないことを前提に資金計画を立てましょう。
補助の対象になる費用の詳しい考え方は、省力化投資補助金の対象経費|エステサロンの業務用美容機器で対象になる経費・ならない経費で解説しています。
選び方のポイントに当てはめると|PLASMASTARの場合

ミホさん
導入後のサポートや
消耗品のことはどうなっていますか?
エースの業務用プラズマ美容機器「PLASMASTAR(プラズマスター)」は、
省力化投資補助金のカタログ注文型の対象製品です。
要件を満たせば、補助金を使って導入時の費用をおさえられる可能性があります。
専用の手袋を着けて、施術者の手からプラズマでアプローチする「手袋型」です。
プラズマにEMSとテラヘルツ鉱石を使ったカッサを組み合わせた複合機で、
今の手技を活かしながら、少人数のエステサロンでもフェイシャルメニューの幅を広げやすくなります。
| 今日のポイント | PLASMASTARの場合 |
|---|---|
| 導入時の費用 | 省力化投資補助金のカタログ注文型の対象製品 |
| 導入後のサポート | 導入前〜導入後までのトータルサポート |
| 研修 | 定期的な理論・技術講習会 |
| 消耗品・ランニングコスト | 使う美容液や1回あたりの費用の目安は、無料デモ・ご相談でご案内 |
実際にプラズマスターで施術した、フェイスラインのエイジングケアの施術前と施術1回後のお写真がこちらです。

フェイスラインのエイジングケア(施術1回)
※お客様の許可を得て掲載しています。施術の結果・実感には個人差があります。
美容液にこだわるなら、
まず機器にこだわってほしい。
どんなに良い美容液も、
肌になじまなければ力を発揮しきれません。
PLASMASTARのプラズマは、美容液の“通り道”をつくり、
選んだ美容液を角質層まで効率よく届けるサポートをします。
だからこそ、サロンが厳選した美容液を活かした施術メニューも
つくりやすくなります。
よくある質問
ここからは、業務用美容機器のランニングコストと消耗品について、よくいただく周辺の疑問にお答えします。
Q. 業務用美容機器の消耗品は、メーカー指定のものを使わないといけませんか?
A. 製品によって異なります。メーカー指定の消耗品以外を使うと保証の対象外になる場合があるため、導入前に「指定品があるか」「他の美容液やジェルも使えるか」を確認しておきましょう。
Q. 業務用美容機器の消耗品代は経費にできますか?
A. 使用可能期間が1年未満のもの、または1つあたりの取得価額が10万円未満のものは、使い始めた年に経費として処理できます。美容液やジェルなどの消耗品が一般的に当てはまりますが、個別の判断は顧問の税理士にご確認ください。
Q. 中古の業務用美容機器はランニングコストが安くなりますか?
A. 本体価格は抑えられても、メーカー保証が受けられない、部品の交換が早く必要になるなどで、導入後の費用がかえって増える場合があります。中古品は中小企業省力化投資補助金(省力化投資補助金)の対象外でもあるため、総額で比べて判断しましょう。
Q. ランニングコストは施術料金にどう反映すればいいですか?
A. まず1回あたりのランニングコストを計算し、そこに人件費・家賃などの分と利益を足して施術料金を決めるのが基本です。原価を知らないまま値下げをすると利益が残りにくくなるため、料金を見直すときは原価から確認しましょう。

ミホさん
1回あたりのランニングコストを
計算してみます!

島袋
月の施術回数も一緒に考えると、
無理のない料金と予算が見えてきますよ。
まとめ
- ランニングコストは、消耗品・保守・修理・電気代・研修などの導入後にかかり続ける費用
- 費用には「施術回数に比例するもの」と「回数に関係なくかかるもの」がある
- 消耗品は、単価だけでなく1回の使用量と交換の目安で比べる
- 1回あたりのランニングコスト = 消耗品代 + 固定費 ÷ 施術回数 + 電気代
- 補助金の対象は導入時の費用だけ。導入後の費用は自己負担で計画する
- 見積もりやデモの段階で、チェックリストを使って確認する
業務用美容機器は、導入した後の費用まで見えていると、
料金設定や資金計画に自信が持てます。
本体価格と1回あたりのランニングコストを、セットで比べることが大切です。
次回予告
「美容機器はリース・レンタル・購入どれがいい?」
業務用美容機器の導入方法には、購入・リース・レンタルなどがあります。それぞれの違いと、エステサロンに合った選び方を比較表でお伝えします。
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出典:中小企業省力化投資補助事業(カタログ注文型)公募要領(2026年3月19日改訂、https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/application_guidelines_catalog.pdf)、中小企業省力化投資補助金 公式サイト(https://shoryokuka.smrj.go.jp/)、国税庁タックスアンサーNo.5403「少額の減価償却資産になるかどうかの判定」(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5403.htm)、全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(31円/kWh、2022年7月改定)、エース株式会社「PLASMASTAR」(https://ace-ssc.com/service/plasmastar/) 2026年10月14日確認。記載内容は公開時点の情報です。制度・税制の詳細は各公式サイトや専門家にご確認ください。
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