皆さんこんにちは!
エース株式会社の島袋です。
- 回収期間は実質の導入費用÷月の利益で計算できる
- 1回の原価には、ランニングコストと人件費を入れる
- 省力化投資補助金を使うと、計算上の回収期間は約半分に
- 目標の回収期間から、必要な施術料金を逆算できる
補助金の準備書類チェックリスト
「美容機器の選び方編」の7本目です。
前回は、業務用美容機器を購入・リース・レンタルのどれで導入するかを比べました。
今回は、導入した機器で「何か月で元が取れるか」を計算する方法のお話です。


ミホさん
200万円と聞いて、
本当に元が取れるのか心配で…。

島袋
回収の目安は簡単な計算で出せるので、
今日は一緒に数字で確かめましょう。
エースへのご相談でも、「この機器は何か月で元が取れますか?」は、
導入前によくいただくご質問のひとつです。
ただ、答えは機器の価格だけでは決まらず、サロンの施術料金と、月に何回施術できるかで大きく変わります。
この記事では、業務用美容機器の回収期間の計算方法と、
目標の期間から施術料金を逆算する方法を、計算例つきでまとめました。
業務用美容機器の投資回収期間とは?どう計算する?
業務用美容機器の投資回収期間とは、機器の導入にかかった費用を、その機器を使った施術で生まれた利益で取り戻すまでの期間のことです。「実質の導入費用÷月の利益」で計算できます。
計算に使う数字は、導入費用・1回あたりの原価・施術料金・月の施術回数の4つです。
この4つがそろえば、電卓ひとつで回収の目安が出せます。

- 導入費用を出す:本体価格+導入経費−補助金=実質の導入費用
- 1回あたりの原価を出す:消耗品・保守などの固定費の分・電気代+人件費
- 月の利益を出す:(施術単価−1回の原価)×月の施術回数
- 回収期間を計算する:実質の導入費用÷月の利益=回収までの月数
ポイントは、売上ではなく利益で割ることです。
売上で割ると、美容液代や人件費の分が抜けて、回収期間が実際より短く見えてしまいます。
中小企業基盤整備機構のJ-Net21でも、利益がゼロになる売上の規模を「損益分岐点」と呼び、
売上から変動費を引いた利益(限界利益)で固定費をまかなう考え方が紹介されています。
機器の回収も、これと同じ考え方です。
業務用美容機器は何ヶ月で回収できる?計算例で見ると?
200万円の業務用美容機器を、施術料金8,000円・1回の原価3,000円で月20回使う場合、回収期間は20か月です。省力化投資補助金で実質の導入費用が100万円になれば、10か月になります。

| 条件 | 補助金なし | 補助金あり(1/2) |
|---|---|---|
| 実質の導入費用 | 200万円 | 100万円 |
| 1回の利益 | 5,000円(8,000円−3,000円) | 5,000円(8,000円−3,000円) |
| 月20回(月の利益10万円) | 20か月 | 10か月 |
| 月30回(月の利益15万円) | 約13.3か月 | 約6.7か月 |
※説明用の数字です。消費税は含めていません。1回の原価3,000円は、ランニングコスト1,500円+人件費1,500円の例です。補助額は対象経費の1/2以下で、製品ごとの補助上限額の範囲内です(2026年10月時点)。
同じ機器でも、月の施術回数が20回から30回に増えると、回収期間は約3分の2になります。
また補助金を使うと、計算上の回収期間は約半分になります。
ただし補助金は後払いです。
交付決定の後に発注・支払いをして、補助金が入るのはその後なので、
いったん全額を支払う資金の計画もあわせて立てておきましょう。

ミホさん
こんなに変わるんですね…。
まずは自分のサロンの回数を考えないと。
1回あたりの利益はどう出す?原価に入れる費用は?
1回あたりの利益は「施術料金−1回あたりの原価」で出します。原価には、美容液などの消耗品だけでなく、保守などの固定費の分、電気代、施術スタッフの人件費まで入れるのがポイントです。
| 原価に入れる費用 | 計算のしかた | 例 |
|---|---|---|
| 消耗品・美容液 | 1回に使う量×単価 | 1,200円 |
| 保守・点検などの固定費 | 月の固定費÷月の施術回数 | 250円(月1万円÷40回) |
| 電気代 | 消費電力×時間×電気料金の単価 | 約3円(100Wで60分) |
| 人件費 | 1時間あたりの人件費×施術時間 | 1,500円(時給1,500円で60分) |
| 合計(1回の原価) | 上の4つの合計 | 約3,000円 |
※説明用の数字です。消耗品・固定費・電気代の例は、シリーズ5本目のランニングコストの計算例(1回約1,453円)をもとに、端数を丸めています。
見落としやすいのが人件費です。
オーナーが自分で施術する場合も、その時間でほかの施術や仕事ができたと考えて原価に入れておくと、
スタッフを雇ったときも計画が崩れにくくなります。
固定費の分は、施術回数が少ないほど1回あたりが高くなります。
ランニングコストの内訳と計算方法は、業務用美容機器のランニングコストと消耗品|エステサロンが導入後にかかる費用の内訳と抑え方で詳しく解説しています。

エステの料金設定はどう決める?回収期間から逆算する方法は?
エステの料金設定は、原価から決める下限と、お客様が価値を感じる上限の間で決めるのが基本です。そのうえで「何か月で回収したいか」から必要な料金を逆算すると、無理のない料金が見えてきます。
| 料金の考え方 | 決め方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 原価から考える | 1回の原価に、家賃などの分と利益を足す | これを下回ると、施術するほど損になる |
| お客様の価値から考える | お悩みへの手ごたえ・時間・体験の満足度から決める | 価値が伝わらないと高く感じられる |
| 周りの相場から考える | 地域の同じようなメニューの価格を参考にする | 値下げ競争になると利益が残りにくい |
※J-Net21(中小企業基盤整備機構)「価格設定の考え方」をもとに、エステサロン向けに整理しています。
J-Net21では、価格の下限は「総原価から判断して」決まり、上限はお客様が買ってくれる価格だと説明されています。
また、低価格競争はお互いの経営を圧迫するおそれがあるとも書かれています。
回収期間から料金を逆算する計算式
たとえば200万円の機器を、月20回の施術で1年(12か月)で回収したい場合は、
200万円÷12か月÷20回=約8,400円に、原価3,000円を足して、1回約11,400円が必要な料金の目安です。

| 月の施術回数 | 補助金なし(200万円) | 補助金あり(実質100万円) |
|---|---|---|
| 月20回 | 約11,400円 | 約7,200円 |
| 月30回 | 約8,600円 | 約5,800円 |
※説明用の数字です。税抜・100円単位で切り上げ。1回の原価3,000円で計算しています。
出てきた料金が、地域の相場やお客様の感覚と比べて高すぎる場合は、
回収の目標月数を延ばすか、月の施術回数を増やす計画を考えます。
反対に、料金を下げすぎると回収が大きく遅れるので注意しましょう。
□ 月の施術回数を、今の予約表の空き枠から見積もった
□ 目標の回収月数を、耐用年数やリース期間より短く設定した
□ 逆算した料金を、地域の相場・お客様の感覚と比べた
□ 補助金を使う場合、入金までの資金の計画を立てた

ミホさん
回収したい期間から
逆算すればいいんですね!
料金を上げずに回収を早めるには?5つの方法
料金を上げずに回収を早めるには、月の施術回数を増やすか、1回の原価を下げるのが基本です。既存のお客様へのご提案、コースの設計、施術時間の見直し、消耗品の使い方、補助金の活用の5つが代表的な方法です。
- 既存のお客様に提案する:今のフェイシャルに組み合わせると、新規集客に頼らず回数を増やしやすい
- コースで通うペースを決める:来店の間隔がそろうと、月の施術回数が読みやすくなる
- 施術時間を見直す:1回の時間が短くなると、同じ営業時間で受けられる予約が増える
- 消耗品の使用量を手順で決める:スタッフごとの使用量のばらつきを防ぎ、原価を安定させる
- 補助金を活用する:省力化投資補助金を使えば、実質の導入費用をおさえられる
コースや回数券を販売するときは、ルールにも注意が必要です。
エステティックで期間が1か月を超え、金額が5万円を超える契約は、
特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたり、契約書面の交付やクーリング・オフのルールがあります。

補助金を使う場合は、計画どおりに使うことも大切です。
省力化投資補助金では、導入後に効果の報告があり、補助金で買った機器は決められた期間、勝手に売ったり処分したりできません。
回収の計画は、補助金の申請で書く省力化の効果ともつながります。
選び方のポイントに当てはめると|PLASMASTARの場合

ミホさん
何か月で回収できそうか
相談できますか?
エースの業務用プラズマ美容機器「PLASMASTAR(プラズマスター)」は、
中小企業省力化投資補助金のカタログ注文型の対象製品です。
要件を満たせば補助金を活用でき、今日の計算例のように実質の導入費用をおさえられる可能性があります。
専用の手袋を着けて、施術者の手からプラズマでアプローチする「手袋型」です。
プラズマにEMSとテラヘルツ鉱石を使ったカッサを組み合わせた複合機で、
今の手技やフェイシャルメニューに組み合わせやすく、少人数のエステサロンでも、既存のお客様へのご提案から始めやすい機器です。
| 今日のポイント | PLASMASTARの場合 |
|---|---|
| 実質の導入費用 | 省力化投資補助金のカタログ注文型の対象製品 |
| 月の施術回数 | 既存のフェイシャルメニューと組み合わせてご提案しやすい |
| 導入後の売上づくり | 売上構築サポート・集客サポートをご用意 |
| 研修 | 定期的な理論・技術講習会 |
| 試してから決めたい | 実機の無料デモをご用意 |
実際にプラズマスターで施術した、フェイスラインのエイジングケアの施術前と施術1回後のお写真がこちらです。

フェイスラインのエイジングケア(施術1回)
※お客様の許可を得て掲載しています。施術の結果・実感には個人差があります。
美容液にこだわるなら、
まず機器にこだわってほしい。
どんなに良い美容液も、
肌になじまなければ力を発揮しきれません。
PLASMASTARのプラズマは、美容液の“通り道”をつくり、
選んだ美容液を角質層まで効率よく届けるサポートをします。
だからこそ、サロンが厳選した美容液を活かした施術メニューも
つくりやすくなります。
よくある質問
ここからは、業務用美容機器の回収期間と料金設定について、よくいただく周辺の疑問にお答えします。
Q. 業務用美容機器の回収期間は、どのくらいが目安ですか?
A. 決まった基準はありませんが、税法上の耐用年数(理容・美容機器は5年)や、リースの場合はリース期間より十分短く回収できるかが一つの目安です。月の施術回数と1回の利益から、サロンごとに計算しましょう。
Q. 回収期間の計算に、施術スタッフの人件費は入れるべきですか?
A. 入れることをおすすめします。オーナーが自分で施術する場合も、その時間でほかの施術や仕事ができたと考え、1時間あたりの人件費を原価に入れておくと、スタッフを雇ったときも計画が崩れにくくなります。
Q. 初回体験の価格を安くすると、回収は遅くなりますか?
A. 体験価格の施術は1回の利益が小さいため、体験の回数が多いほど回収は遅くなります。体験から通常メニューやコースに進む方の割合も記録し、体験を含めた月の利益で回収期間を計算しましょう。
Q. 回収期間を計算するとき、消費税は含めますか?
A. この記事の計算例は税抜です。消費税の課税事業者は、支払った消費税を納める消費税から差し引けるため、税抜で考えるのが一般的です。免税事業者の場合は税込の金額で計算しましょう。なお、省力化投資補助金では消費税は補助の対象外です。

ミホさん
月に何回使えそうかを数えて、
回収期間を計算してみます!

島袋
計算した数字を持ってデモに来ていただくと、
より具体的にご相談できますよ。
まとめ
- 回収期間は実質の導入費用÷月の利益で計算する
- 1回の利益は「施術料金−1回の原価」。原価には人件費も入れる
- 計算例では、月20回→30回で回収期間は約3分の2に
- 省力化投資補助金を使うと、計算上の回収期間は約半分に(補助金は後払い)
- 必要な料金=導入費用÷目標の月数÷月の回数+1回の原価で逆算できる
- 料金を上げずに回収を早めるなら、回数を増やすか原価を下げる
業務用美容機器は、価格の高さよりも、
「何か月で回収できる計画か」が大切です。
導入前に数字で確かめておくことが、安心して導入するための近道です。
次回予告
「デモ・無料体験で確認すべきチェックリスト」
業務用美容機器のデモや無料体験で、施術の手ごたえ・1回の施術時間・美容液の使用量・サポートなど、導入前に確かめたいポイントをチェックリストでお伝えします。
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出典:中小企業省力化投資補助事業(カタログ注文型)公募要領(2026年3月19日改訂、https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/application_guidelines_catalog.pdf)、中小企業省力化投資補助金 公式サイト(https://shoryokuka.smrj.go.jp/)、J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益分岐点の計算方法と経営改善に向けた活用方法を教えてください。」(https://j-net21.smrj.go.jp/qa/financial/Q0240.html)、J-Net21「価格設定の考え方」(https://j-net21.smrj.go.jp/startup/manual/list7/7-2-4.html)、国税庁 確定申告書等作成コーナー「耐用年数(器具・備品)」(https://www.keisan.nta.go.jp/r6yokuaru/aoiroshinkoku/hitsuyokeihi/genkashokyakuhi/taiyonensukigu1.html)、消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」(https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/)、エース株式会社「PLASMASTAR」(https://ace-ssc.com/service/plasmastar/) 2026年10月16日確認。記載内容は公開時点の情報です。計算例は説明用の数字で、実際の回収期間はサロンの料金・予約状況・費用によって変わります。制度・税制の詳細は各公式サイトや専門家にご確認ください。
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