皆さんこんにちは!
エース株式会社の島袋です。
- 一般型・第6回公募は約3人に1人が不採択
- カタログ注文型にも要件の確認と審査がある
- 不採択になりやすい5つの理由と申請前の対策
- 不採択になったときの見直し方
補助金の準備書類チェックリスト
補助金編の6本目となる今回は、
「せっかく申請したのに通らなかった」を防ぐために、
省力化投資補助金が不採択になりやすい理由と、申請前にできる対策をまとめます。


ミホさん
書類を出せば通るものだと
思っていました…。

島袋
でも、落ちやすい理由はある程度決まっています。
先に知っておけば、対策できますよ!
省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業が
省力化につながる設備を導入するときに使える国の補助金です。
ただし、申請すれば誰でも受け取れるものではありません。
特に一般型では、応募した事業者のうちおよそ3人に1人が不採択になっています。
カタログ注文型でも、要件を満たしていなかったり書類に不備があったりすると、交付決定までたどり着けません。
この記事では、エステサロンが業務用美容機器の導入で補助金を使うときに、
「なぜ通らないのか」「申請前に何をしておけばいいのか」を、公式の公募要領をもとにお伝えします。
「不採択」とは?一般型とカタログ注文型で審査の形が違う
「不採択」とは、申請した内容が審査を通らず、補助金を受け取れないことです。
省力化投資補助金には2つのタイプがあり、審査の形が少し違います。

| タイプ | 審査のポイント |
|---|---|
| 一般型 | サロンに合わせた設備の導入計画(事業計画)を審査。公募回ごとに締切があり、審査を経て採択が決まる |
| カタログ注文型 | カタログに登録された製品を、販売事業者と共同で申請。要件の確認と審査を経て、採択と同時に交付が決まる |
カタログ注文型の公募要領では、審査の着眼点として
「省力化の効果が合理的に説明されていて、労働生産性の向上が期待できるか」
「賃上げに積極的に取り組んでいるか」などが挙げられています。
つまり、どちらのタイプでも「なぜこの機器で省力化できるのか」を説明できることが大切です。
数字で見る採択率|一般型は約3人に1人が不採択
実際にどのくらいの申請が通っているのか、公表されている数字を見てみましょう。
2026年8月28日に公表された一般型・第6回公募の結果です。

| 項目 | 一般型 第6回公募 |
|---|---|
| 応募件数 | 1,841者 |
| 採択件数 | 1,176者 |
| 採択率(計算値) | 約64% |
採択率は約64%なので、応募した事業者の約3人に1人は採択されていないことになります。
一方、カタログ注文型は、公募回ごとの採択率という形では示されていません。
ただ、カタログ注文型でも要件や書類がそろっていなければ、交付決定には進めません。
どちらのタイプでも、「通らない理由」を先に知っておくことが近道です。
※採択率は、公表された応募件数と採択件数から当社で計算したものです。
不採択になりやすい5つの理由
公募要領や公表されている審査の考え方をもとに、
申請が通らない主な理由を5つに整理しました。

理由1|要件を満たしていない
省力化投資補助金は「人手不足に悩む中小企業」のための補助金です。
カタログ注文型の公募要領では、人手不足の状態を、次のいずれかで示すことになっています。
- 直近の従業員の平均残業時間が30時間を超えている
- 前年度と比べて従業員が5%以上減っている
- 採用活動をしたが、人が集まらなかった
- その他、省力化を進める必要に迫られている
「なんとなく忙しい」だけでは、根拠として伝わりにくいものです。
求人を出した記録や、予約を断った件数など、人手が足りないことを示せる記録を残しておきましょう。
理由2|省力化の効果があいまい
審査では「その設備で、どの作業の時間がどれくらい減るのか」が見られます。
「機器を入れたら楽になると思う」だけでは、効果が伝わりません。
たとえば、エステサロンなら次のように考えると、説明しやすくなります。
| あいまいな説明 | 伝わりやすい説明 |
|---|---|
| 施術が楽になる | 手技で60分かけていたフェイシャルの工程を、機器を使って短くし、1日の施術枠を増やす |
| スタッフの負担が減る | 1人で対応できるメニューを増やし、少人数でも予約を受けられる体制にする |
※上記は考え方の例です。実際の施術時間や効果は、メニューやサロンの状況によって異なります。

理由3|計画が現実的でない
省力化投資補助金では、導入後の数字の目標も求められます。
カタログ注文型では、補助事業の終了後3年間、労働生産性を年平均3.0%以上伸ばす計画が基本の要件です。
一般型(第8回公募)では、労働生産性の年平均4.0%以上に加えて、給与の引き上げなどの要件もあります。
目標の数字だけを大きくしても、根拠がなければ説得力がありません。
「施術枠がいくつ増えるか」「客単価や来店数がどう変わるか」など、サロンの実際の数字から逆算した計画にすることが大切です。
また、導入後は3年間の効果報告が続きます。
賃上げ特例で上限額を引き上げた場合に目標を達成できないと、補助額が減らされることもあるため、無理のない計画にしましょう。
理由4|書類の不備・期限切れ
意外と多いのが、書類の不備です。
一般型の公募要領では、不備があると差し戻され、訂正期限までに直せなかった場合は不採択になると書かれています。
- 納税証明書の種類が違う、発行日が古い
- 決算書や確定申告書の一部が足りない
- GビズIDの名義と申請者の情報がずれている
- 一般型の締切直前に申請し、修正が間に合わない
書類の集め方は、補助金編の4本目でくわしくまとめています。
早めに準備を始めることが、いちばんの対策です。
理由5|交付決定の前に発注・契約してしまう
補助金では、交付決定の前に発注・契約・支払いをした経費は対象外です。
「早く導入したいから先に契約しておこう」とすると、その機器は補助を受けられなくなります。
また、同じ設備で国の別の補助金を重ねて受けることはできません。
申請の内容に事実と違うことを書くのも、もちろん認められません。

ミホさん
準備しだいで防げるものが
多いんですね!
エステサロンが申請前にできる対策チェックリスト

ここまでの5つの理由を、申請前に確認できるチェックリストにまとめました。
1つずつ確認しておくと、慌てずに申請を進められます。
□ 導入したい機器が、カタログに登録された製品か確認した
□ 「どの作業が何分短くなるか」を自分の言葉で説明できる
□ 施術枠・客単価・来店数から、3年間の売上と生産性の見通しを立てた
□ 賃上げ特例を使うなら、給与を上げる計画に無理がないか確認した
□ GビズIDプライムを取得し、決算書・納税証明書などの書類をそろえた
□ 発注・契約・支払いは、交付決定の後に行う段取りにした
印刷して使えるチェックリスト
カタログ注文型では、販売事業者と一緒に申請を進めます。
機器のことだけでなく、「この機器でサロンの作業がどう変わるか」を一緒に整理してくれる販売事業者を選ぶと安心です。
もし不採択になったら
不採択になっても、そこで終わりではありません。
一般型は公募回ごとに締切があるため、内容を見直して次の公募回に申請することを検討できます。
(2026年10月6日時点では、一般型・第8回の申請受付が10月16日(金)17:00まで行われています。)
見直すときは、次の3つから確認するのがおすすめです。
- 要件(人手不足の根拠・対象の経費)を満たしていたか
- 省力化の効果と数字の目標に、サロンの実績にもとづく根拠があったか
- 書類の不備や、記入漏れがなかったか
また、一般型で準備した計画をもとに、
導入したい機器がカタログに登録されているなら、カタログ注文型での申請を検討する方法もあります。
再申請の条件は公募回ごとに変わることがあるため、最新の公募要領で確認してください。
補助金で導入できる機器の一例|PLASMASTAR(プラズマスター)

ミホさん
美容機器って、
どんなものがあるんですか?
不採択を防ぐには、「導入する機器で、何がどう変わるか」を説明できることが大切です。
その一例として、エースの機器をご紹介します。
エースの業務用プラズマ美容機器「PLASMASTAR(プラズマスター)」は、省力化投資補助金のカタログ注文型の対象製品です。
販売事業者であるエースが、サロンの作業がどう変わるかの整理から、共同申請までご一緒します。
手袋型で、施術者の手からアプローチできるのが特長です。
ハンドの技術を活かしながら機器の力を組み合わせられるため、
少人数のサロンでもフェイシャルやエイジングケアなど、メニューの幅を広げやすくなります。
実際にプラズマスターで施術した、フェイスラインのエイジングケアの施術前と施術1回後のお写真がこちらです。

フェイスラインのエイジングケア(施術1回)
※お客様の許可を得て掲載しています。施術の結果・実感には個人差があります。
美容液にこだわるなら、
まず機器にこだわってほしい。
どんなに良い美容液も、
肌になじまなければ力を発揮しきれません。
PLASMASTARのプラズマは、美容液の“通り道”をつくり、
選んだ美容液を角質層まで効率よく届けるサポートをします。
だからこそ、サロンが厳選した美容液を活かした施術メニューも
つくりやすくなります。

ミホさん
施術時間の見直しから
始めてみます!

島袋
サロンの数字がそろえば、計画も立てやすくなります。
気になる点は一緒に確認しましょう。
まとめ
- 一般型・第6回公募では応募1,841者のうち採択は1,176者。約3人に1人が不採択
- カタログ注文型も、要件の確認と審査があり「出せば通る」わけではない
- 不採択の主な理由は要件・省力化の効果・計画・書類・事前着手の5つ
- 「どの作業が何分短くなるか」をサロンの数字で説明できるようにする
- 書類は早めにそろえ、発注・契約は交付決定の後に
- 不採択でも、内容を見直して次の公募回などで再申請を検討できる
補助金の審査は、むずかしい書類を書く力よりも、
「自分のサロンにとって、なぜこの機器が必要なのか」を説明できるかどうかが大切です。
私たちは、日ごろの忙しさや施術時間を数字で残しておくことが、いちばんの不採択対策だと考えています。
次回予告
「補助金とリース・ローンは併用できる?美容機器の資金計画」
補助金は後払いのため、いったんは全額の支払いが必要です。手元の資金が足りないときに、リースやローンと組み合わせられるのか、資金計画の考え方をお伝えします。
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出典:中小企業省力化投資補助金 公式サイト(https://shoryokuka.smrj.go.jp/)、中小企業省力化投資補助事業(カタログ注文型)公募要領(2026年3月19日改訂、https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/application_guidelines_catalog.pdf)、中小企業省力化投資補助事業(一般型)第8回公募要領(https://mirasapo-plus.go.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/24180529/application_guidelines_ippan_08.pdf)、一般型公募(第6回)採択結果について(中小企業基盤整備機構、2026年8月28日、https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/grant_adoption_summary_ippan_06.pdf)、ミラサポplus「省力化投資補助金(一般型)第6回公募の補助金交付候補者を採択」(https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/32507/)2026年10月6日確認。記載内容は公開時点の情報です。制度の詳細・最新情報は公式サイトおよび公募要領をご確認ください。
補助金の準備書類チェックリスト
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「申請しても通るか不安」
「省力化の効果をどう説明すればいいか知りたい」
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